免疫力～その３～

そこで活躍するのが「獲得免疫」です。

ヘルパーＴ細胞と呼ばれる免疫細胞が、攻撃の作戦を立て、キラーＴ細胞が指示を受け、ウイルスに感染した細胞を破壊するように働きかけます。

獲得免疫とは一度侵入した病原体の情報を記憶し、再び侵入してきた時に、いち早く対処できるよう学習する仕組みになっています。

この獲得免疫が抗体を作ってくれることで、ウイルスなどを素早く処理しています。

自然免疫と獲得免疫は、互いに情報交換しながら協力しあって働いているのです。

我々の身体の中にある「免疫」はあなどれません。

免疫を「お城を守る兵隊さん」に例えている先生がいらっしゃいました。

人間が持っている免疫は、沢山戦いを経験し、相手の情報を知り、敵に合わせた武器を持ち、いつでも戦える状態の兵隊さんです。

一方「ワクチンで出来る？免疫」は、戦いを経験したことが無い、誰と戦えばいいか分からない、敵の情報も知らない兵隊さんが、いきなりお城に連れてこられた状態です。

ここから先は、皆さんお考え下さい。