免疫力 ~その2~ 2021/07/26 前回紹介させて頂いた免疫の第一関門である皮膚や粘膜を乗り越えて、病原菌が血液中や体内に入ってしまっても焦ることはありません。 次に控えているのが「全身免疫」です。 全身免疫には、生まれつき身体に備わっている「自然免疫」と、異物に応じた攻撃方法を記憶する「獲得免疫」があります。 今回は「自然免疫」について・・・ 病原体侵入後(感染後)直ちに発動する自然防衛機構を「自然免疫」といいます。 従来は侵入した病原体に対し相手かまわず攻撃すると言われていましたが、一部は病原体の特徴を認識して、特異的に攻撃することが分かってきました。 自然免疫の例として最もわかりやすいのは「発熱」です。 病原体が入ってきたと感じると、体温を上げ、血液の温度を上げます。 ウイルスや細菌は熱に弱いので、血液や細胞中で増えにくくなります。 自然免疫が働く前に「クスリ」で熱を下げてしまうと、 免疫が働かない=免疫力が低下する という事です。 自然免疫の一番の働き手は「好中球」です。細菌・ウイルスなどの病原体を捕食し分解して死滅させています。 「マクロファージ」は掃除人として各細胞の死骸や残屑など不要物を処理するほか、リンパ球 T細胞に対して抗原提示し活性化させています。 もう一つ大切な「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」は、普段から体内を監視し、腫瘍細胞やウイルス感染細胞を見つけ排除しています。 腸は全身の免疫細胞の約7割が集まる免疫の鍵となる臓器です。 「免疫力を高めるには腸内環境!!」って良く聞きますよね。 そこで、腸内環境におすすめは発酵食品の代表と言っても良い「お味噌」です。 ぜひ1日1回、お味噌を料理に使ってみて下さい。 次回は、「獲得免疫」について。 すがはら接骨院+整体院 菅原 亘哉尚 084-966-8395